【時短術6選】学校の先生の残業を減らすために必要なこと6つ〜残業月10時間以内の現役教員の秘技〜

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中央教育審議会(中教審)が教職調整額を現行の4%から13%に引き上げるという提言をまとめています。教員のブラックな働き方が広く知れ渡り、教師の成り手不足は深刻です。

現在学校の先生として働いているみなさんは教職調整額が約3倍になることを望んでいますか?どちらかというと、仕事量を減らして欲しかったり、保護者対応などストレスのかかる業務から解放されたいと思ったりしているのではないでしょうか。

学校の先生の仕事量は非常に多く、コストパフォーマンスもタイムパフォーマンスも最悪と言っていいでしょう。

しかしながら、筆者は残業は月10時間以内に収めています。パフォーマンスを上げるためのマインドやアイテムについて徹底解説します。

この記事の結論

  • 完璧主義をやめて完了主義に
  • やらない仕事を決める
  • パソコン作業環境にこだわる

時短術①:完了主義

筆者がまず始めたのは完璧主義をやめて完了主義(仕事を終わらせることに主眼を置くこと)です。

完璧主義だった私が、学校の先生としてやるべきだと考えていたことを挙げます。

  • 生徒のために自分の時間を費やすこと
  • テストは手作りであること
  • しっかりと叱れること
  • 生徒よりも朝早く来て、遅く帰ること
  • 授業の準備は手を抜かないこと
  • 学級通信をこまめに出すこと

他にも考えていたことはたくさんありますのでこれくらいにしておきます。

先生になりたての時は「学校の先生はこういうものだ」という固定観念に縛られていました。

今となっては、前述したことも含めて完璧を目指さなくなり、常に4割から6割の力で働くように心がけています。

10割の力を出し切って、さまざまな業務あたることも過去の経験から可能ですが、それでは心も身体も家族も疲れてしまします。

そもそも、さまざまな考えの人が多くいる学校で、完璧に全ての人を納得させたり、満足させたりすることは不可能です。

世の中の商品やサービスを持ってしても「ターゲット」に満足してもらうように商品を展開しているはずです。(ポテチならうすしおが好きな人もいれば、コンソメが好きな人もいる)

不可能なことを実現しようとするのではなく、多くの人に妥協してもらえるようにすることも大切です。

完璧をやめて、淡々と仕事を終わらせていきましょう。

時短術②:プリントを作らない

筆者は授業プリントや学級通信をほとんど作成しません。プリントを作ってわかりやすく授業をしたいと考える先生方も多いはずです。私もその一人でした。

プリントを作成するよりも、年度当初に検討する学年徴収金の予算に学習で使う副教材を購入してもらい、それを利用して学習を進めています。端的に私たちの時間を保護者のお金を利用して捻出しています。

他人の子供のために自分の時間や、自分の子供に使う時間をすり減らす必要はないと考えています。

また、学級通信をほとんど作成していません。作成するのは4月当初ぐらいです。

その他はGoogleサイトを作成し、情報を小出しにしています。

学級通信などはA4用紙片面あるいは両面に文章や連絡事項を記述して、間違いがある場合は訂正作業も骨が折れます。

対してWebサイトに少しずつ情報を流すことで、間違いの訂正も簡単で、印刷・配付する手間も省けます。

このGoogleサイトでの情報発信を始めたきっかけは、行きつけの美容室での会話でした。

「学校からのプリントが多くて困る」「紙の無駄遣いでゴミばかり増える」という本音を聞いた時です。

筆者の子供も小学生になりプリントや通信を山ほど持ち帰ってきます。情報が整理されておらず非常にわかりづらいというのが本音です。

まずは自分のクラスだけでもWebサイト化して情報を整理できるようにしています。

手前味噌ですが保護者からは好評です。

時短術③:授業にグループワークや作業を入れる

50分の授業をもたせるために、プリントや板書例を作って授業に臨んでいる先生も多いはずです。

教科や科目によりますが、筆者は授業内にグループワークや問題演習の時間を多く取っています。

なるべく先生が話す時間を少なくすることで、時短を実現しています。

筆者特有なのかもしれませんが、話すのが苦手です・・・。意外と喋り下手の先生は多いのではないでしょうか。

生徒の発表内容や成果物を評価に加えることもでき、授業の準備も減るのでグループワークや作業を授業に取り入れることをおすすめします。

時短術④:SaaSの活用

SaaSとはWeb上で動かすことができるソフトウェアです。学校現場でよく利用されているSaaSはGoogleクラスルームです。活用している先生も多いのではないでしょうか。

筆者はGoogleクラスルームにグループワークの題材を準備して、一人一台端末で成果物を作成し、提出させるようにしています。

これまで共同編集しながらグループの意見をまとめるのに重宝していたGoogleジャムボードはサービス終了します。代わりにFigmaのFigjamボードを活用しています。

FigmaはWebデザインに利用されるツールですが、マインドマップやブレインストーミングができるテンプレートが用意されています。

先生が使い方がわからなくても生徒がいろいろと発見し、楽しんで活動してくれるので、なんとなく形になります。

なんとなくで大丈夫です。時短のためには完了主義を貫きましょう。

時短術⑤:職員室のパソコン環境を整える

筆者が一番最初に始めた時短術です。キーボード・マウス・モニターを自分で用意しています。

学校で支給されているパソコンはノートパソコンである先生は多いのではないでしょうか。

ノートパソコン自体は悪くありませんが、支給されたものだけで仕事しようとするとどうしてもパフォーマンスが落ちます。

モニター

画面の広さは作業領域の広さです。狭い場所でたくさんの仕事はこなせません。

21インチ以上のモニターを購入して職員室に置いています。仕事で利用するものなので、新しい最新のものにこだわらなくても中古で十分です。

キーボード

テンキー付きの外付けキーボードを用意しましょう。

学校の先生は成績など数字を利用することが多い職業です。支給されたノートパソコンはテンキーが付いていないものが多いです。数字を時短で入力するためにもテンキー付きのキーボードをおすすめです。

キーボードは家電量販店でも1,000円代から購入可能です。

マウス

無線のマウスを用意しましょう。

マウスは支給されていますか?私の自治体はマウスの支給はありません。

先生方は一生懸命タッチパッドでカーソルを操作し、生産性を落としながら作業しています。

マウスがあるだけでも生産性はグンと上がり、時短につながります。

机の上が教科書や書類でいっぱいの先生もよく見かけます。物が多くてマウスが動かしづらい方は、トラックボールのマウスがおすすめです。

慣れるまで1日ほどかかりますが、手を動かす時間が少なくなるため、生産性は通常のマウスよりも上がります。

時短術⑥:BYODで自前パソコンも活用

自分のパソコンを学校でWi-Fiに繋げて、どこでも作業できるようにすると、隙間時間で作業ができるようになります。

BYODとは私用の端末を仕事に持ち込んで利用することです。

GIGAスクール構想で校内にWi-Fiが設置された学校も多いはずです。自治体の事情によるかと思いますが、自分のパソコンを接続できるかを情報担当の先生に尋ねてもいいかもしれません。比較的簡単な作業で機器登録できるはずです。

どこでも作業できる環境を作ることで、「職員室に戻らないと仕事ができない」ということを減らします。Googleドライブなどに教材を保存しておくことで、次の日の授業について検討することも可能です。

また、学校で支給されているパソコンはスペックが低く、生産性が上がりにくい自治体が多いと思います。比較的サクサク動く自前のパソコンで作業をするか、いつまでもソフトが立ち上がらない職員室のパソコンで作業するかで、時短できるか否かが変わるでしょう。

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まとめ

今回は時短術を6つ紹介しました。

残業だらけの仕事から、定時上がりに改善するためには 完了主義マインドと作業環境を整えることが大切です。

筆者は残業ばかりの毎日で夫婦の仲が悪くなる一方でした。妻の辛そうな顔を見て、これではいけないと思い、残業を減らしてきた経緯があります。

まずは、「先生に残業は付きもの」というマインドを捨てて、「終わればいい」「6割程度の完成度でいい」という覚悟を決め、作業環境を整えていきましょう。

仕事で使う物なので、たくさんのお金をかける必要はありません。

楽天市場やAmazon、中古パソコンショップでコストがかからないものを選び、時短しましょう!

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